例えばWEBアンケートで、とあるお茶を購入した方に購入理由を聞いたところ、大半が「なんとなく」と回答したと聞きました。実際よくありそうな回答です。でも本当にそうでしょうか?次回ご自身でお茶を買う際に店頭で考えてもらえば分かりますが、実は答えは「なんとなく」ではありません。必ずと言っていいほどお茶選びには一瞬の迷いや選択理由があります。我々はその一瞬のインサイトをリサーチしています。
WEBアンケートは、質問してから回答を得るまでの時間は短いのですが、実は実際の購入や利用から質問に回答するまでの間には、かなりのタイムラグがあり記憶も曖昧です。これでは何を聞かれても「なんとなく」としか答えようがありません。Mycommentでは自然に体験させ、記憶が鮮明なうちに回答しているため、数秒の迷いも含めた購買プロセスなどが明らかになり、店頭で何をどうすればいいのか分からないといった課題にも、具体的な改善策やヒントとなるデータを提供することが可能です。
Mycommentでは、購買や消費プロセスを体験する消費者に、あらかじめ覚えて欲しいことや、意識して見て欲しい場所を指示するなど、インサイトをうまく引き出すためにユーザーをコントロールしています。例えば、「店頭でどの商品と迷ったか」「気になったか」を覚えておくよう指示することで、店頭で無意識に行われる自分の行動や思考を言葉にすることが可能となり、店頭での消費者心理を明らかにする際などの多くの課題を解決できます。
会場調査やグループインタビューといった非日常的な空間の中で、仮に隣の人の意見に引っ張られたり緊張するなどした場合、普段通りの意見や動きができない状態になります。本来、調査で確認したい(見たい)のはあくまでも普段の生活の一部ではないでしょうか。Mycommentは自分のタイミングでの商品購入や商品利用シーンにこだわって調査企画を練っており、自然な実態でのデータ取得が可能です。また、写真や動画を大量に収集する能力(システム)にも優れているため、言葉では言い表せないような定性データの取得が可能です。
新商品に対する消費者の反応は、極めて取得の難しいデータです。取得が早ければ早いほど次なる打ち手も見つかり、効果検証も可能になります。ただし、新商品購入者はWEBアンケートでも出現率が低く収集に時間がかかります。Mycommentでは、最適なターゲットにごく自然な形で店頭購買させて商品利用までを体験させるので、発売後すぐの新商品でも調査が可能です。すでに多くのメーカー様が発売直後に100名の体験データを集めて店頭や家庭内での実態を調査し商品改善へと繋げています。
Mycommentでは家庭内での利用状況(家族も含みます)を動画や写真で撮影してアップロードすることができますので、今まで見えてこなかった消費実態が訪問調査以上に把握できます。例えば、一部のお客様から「食べたけど硬くて美味しくない」という声があがっていた水を入れてレンジで温めるだけのインスタント食品を、家庭での調理過程を食レポ風に動画撮影させてみたところ、20代男性の一部が電子レンジのワット数を無視して調理していました。まさに硬くなった原因はここにありました。これは自宅での自然な状態を調査しなければ分からないポイントです。特に消費者自身も意識していないことを知るには、動画・写真は非常に有効です。
シニアや若年層はWEBでの登録モニターに含まれる割合が少ないことから、これまでWEBリサーチでは苦手な属性と言われてきました。登録ユーザーに関してはMycommentも同様ですが、登録ユーザーの家族を巻き込んで調査することで、これらの層の調査をすることが可能です。例えば、80歳以上のお年寄りの咀嚼回数を撮影した動画や、子供の調理動画などの依頼にも問題なくお応えしています。
市場に既に出回っている人気の競合商品を調べることはMycommentでも特に依頼の多いケースです。店頭で手に取られやすい理由は何か、利用後の満足度が高くリピート率が高いのはなぜか、見た目からは気づかなかった隠れた価値があるのかなど、競合が売れる原因を容易に解明することができます。ご利用いただいた企業様からは「社内で色々と悩んだけど、市場の競合商品を実際に調査したほうが、はるかに多くのヒントを得られた」などと多くの声をいただいております。もちろん、自社の商品と比較する調査も可能で、より効果的です。
画像や動画をじっくり見ていると多くの気づきを得る場合があります。調査結果を見ながら「なるほどなあ」「へー、そうなんだ」など独り言を言っている時がその瞬間です。kizukiSNSはそのような場面で調査データに直接メモしたり、他の社員に共有したりと、オンライン上でのやりとりを可能にした管理画面で、会議を開くことなく調査データの深掘りが可能です。もう今までのように分厚い調査レポートを持ち歩いてメモする必要はありません。
調査時に気になる回答をしたユーザーや、その後が知りたいユーザーには管理画面から直接質問することも可能です。調査した後にちょっと聞きたいことがあった、設問設計時に入れ忘れた設問があった、こんな経験は無いでしょうか。Mycommentの調査後コミュニケーションは、お客様自身でそれらを可能にした便利な機能です。
Mycommentではいかにも”調査のサイト”という見せ方を一切やめ、調査という文字を使わないサイト設計にしております。ユーザーに調査という意識を持たせずに、生活の延長線上にあるイベントに気軽に参加(体験)しながら報告してもらう設計にしたことで、消費者の生の声を引き出すことに成功しています。例えばカレーを作ろうとしていた40代の女性にカレーを調理している様子を見せてもらう、ただしルーは指定したルーを購入して。これで自然なカレー調査が可能になります。
一般消費者モニターによる調査の弱点は「回答品質の低さ」です。例えば回答にフリーコメント欄があった場合「とくになし」というコメントは一定の頻度で出現すると聞きます。Mycommentではすべての調査員にランクが付与され、例えばフリーコメントを誤字なく正確に書くかたや、分かりやすい改善策まで書いたかたのランクをアップさせます。ランクが上がれば調査の報酬金額や当選確率も上がっていく仕組みを導入しているため、回答モチベーションが高い状態に保たれ、特にフリーコメントに大きく関係しています。
上記企業様以外にも、ハウス食品株式会社様、本田技研工業株式会社様など、200社以上もの多くの企業様とお取引の実績がございます。
(Mycomment以外、CODEなども含む)
お見積りは無料ですのでお気軽にお問い合わせください。
まだまだマーケティングの歴史は浅く、ITの発展などに伴って日々進歩しています。仮に既存の調査手法が完璧だとすれば、出す商品はほとんどヒットするはずです。しかし、そう上手くは行きません。今までを疑うのもマーケティングではないでしょうか。当社は調査ではなく目的を達成するための解決策を模索することを心がけています。例えば「さらなる売上を目指すための具体的な打ち手」がその目的に値します。
店頭でお客様にお声がけする、消費者の自宅に訪問して実態を把握する、これらの手法は従来からある大変有効な手法だと考えますが、コストや時間がかかることと、バイアスが強くかかってしまうこと(例えば相手が構えてしまう)が問題で、WEBリサーチに押されている手法でもあります。当社はこれらの手法をITの力でイノベーションしました。問題となったバイアスやコストを解決し、使いやすい形で再発明しました。
人間は生活している限り様々な生活データを吐き出しています。何かの作業をしている時間、今日朝食で食べたメニューと残した量、コンビニで迷った商品、飲み会で使ったお金、飲んだアルコール量、数えきれないような膨大なデータです。企業はこれらのデータの一部を調査会社に依頼して収集分析しています。当社が目指すのは、これらの生活データをリアルタイムにユーザーが登録でき、そのデータに対価を支払って企業が利用するというマーケティングプラットフォームで、消費者と企業のwinwinの関係です。